②『アロワの製品開発：リピジュアとの出会いと敏感肌の娘』

皆さん、こんにちは！

美容師＆化粧品製造販売業の２刀流、無添加美容ザムライです。

ここではアロワの開発背景と、敏感肌の人々のためにどのように製品を作っていったかを詳しく説明します。無添加ヘアケアというアイデアがどのように生まれ、アロワ開発の過程で新しく出会ったヒアルロン酸の2倍という保湿成分「リピジュア」というお話がメインとなります。

それでは、２，『アロワの製品開発：リピジュアとの出会いと敏感肌の娘』
について行ってみます。

２，『アロワの製品開発：リピジュアとの出会いと敏感肌の娘』

前回も述べましたが
髪の補修というのは、小さなアミノ酸分子から大きなアミノ酸分子へと順に補充することで
髪から流れ出たタンパク質の補給となり、髪の復活に繋がります。

その最終プロセスに配合させる、「リピジュア」という素晴らしい成分に出会いました。

「リピジュア」とは、涙と同じ成分を模したもので、
生体保護膜という自然のバリアを作り出す役割を果たします。
また、ヒアルロン酸の2倍の保湿成分があるとされ、高級化粧品に採用される大変高価な原材料となります。
人間にもともと存在するものに似せて作られているので、生体適合性が高く、
お肌にも優しいことが一番の特徴。元々、医療用の人工皮膚や人工臓器のために開発された画期的な成分。

ただ、原材料が高いのが欠点でもある。
でもこの「リピジュア」を活用し独自開発で中間マージンをはぶけば、自然で美しい髪質のトリートメントが作れると実感し開発に着手しました。

また、これにより、髪の毛は回復し、健康で美しい状態を維持することができるのです。

そして3年の開発期間を経て、「リピジュア」融合させた新トリートメントが完成！

もちろん、、私が名付けました！

「リピジュアトリートメント」!

普通だ！

さて、リピジュアトリートメントの解説です。

これは、お肌の表面、角質層のさらに表面にある生体保護膜を再現するもので、
私たちの肌や髪が水分を保持するための重要部分です。

生体保護膜とは何ぞや？って事でしょうが・・・

考えてみてほしい
私たちが100℃のサウナに入ったとして・・・タオルが完全に乾燥しても、
私たちの体はカラカラにはならず、身体の水分はしっかりと保持しています。
これがまさに生体保護膜の力。人間の体は自然と乾燥を防ぐようにできているんですよ。

そして…ここで思いつく

このリピジュアっていう成分を肌の弱い人に応用できないかって事！
肌の弱い人って皮膚のバリアが薄く乾燥するため、肌が痒くなり搔き壊してしまう悪循環があります。

実は、アロワの製品開発するもう一つのきっかけは私の娘にありました。
娘は幼いころは肌がとても弱く、寝ている間に無意識に肌をかきむしって、いつも傷だらけ。
診断の結果、アトピー性皮膚炎と判明しました。
皮膚科に通って薬をもらってもなかなか改善されませんでした。
その頃、ステロイド軟膏も処方されたことがあるんですが、
私は美容師でシャンプーや化粧品の研究者でもあったため、皮膚薬の使用を止めさせて、
原因となる皮膚の研究を行い、敏感肌に合う、完全無添加のシャンプーとトリートメントを
開発をはじめたんですんね。

以下の図は、アトピーを含む敏感肌の人は皮膚の表面の角質層の生体保護膜が弱く
乾燥した状態にあり、その刺激が脳に伝わり、痒みの無限サイクルになってしまうんですね。

開発初期は、リピジュアの適切な配合濃度が解らずに何度も試作を作り直し、失敗を重ねました。
しかし、娘の笑顔と健康な肌を取り戻すため、私は諦めず…
そして、遂に「リピジュア」を応用して完成したのが「アロワヘアケアシリーズ」
敏感肌用無添加ヘアケアとして、私の願いを込めて作り上げました。

「アロワ」ではリピジュアを採用しこのように皮膚を保護しながら、
取り込んだ皮膚の保水量を逃がさずうるおいをキープします。

リピジュアはヒアルロン酸よりも保湿力が高く、約2倍の水分量を肌に供給します。

また、約2,000個の分子が結合して形成されているため、水で洗っても落ちにくく保水力が維持されます。

人間の皮膚は経表皮水分蒸散という機能で体内の水分を皮膚から蒸発させ、これがバリア機能を果たします。
しかし、この蒸散が増えると肌のバリア機能が低下します。
リピジュアは生体適合性が高く肌に浸透しやすいため、経表皮水分蒸散を抑え、皮膚を保護するんですね。
水洗い後もリピジュアの保水力と保護力が続くため、健康な肌状態が維持できます。

娘が小学生のころまでは、私が開発したシャンプーで全身を洗わせたんです。
その甲斐もあり、今では娘の肌のトラブルはすっかり完治し成人になりました。

次回につづく